戦没者慰霊巡拝
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栃木県護国神社

ココダトレイル紀行

慰霊巡拝

よくある質問

Q1:参加資格はあるのでしょうか?
Q2:現地では何をするのですか?
Q3:慰霊祭とは、どのようなことをするのですか?
Q4:慰霊祭の場所では、お線香を上げたり、お経を読んだりできますか?
Q5:慰霊祭にはどういったものを持って行けば良いでしょうか?
Q6:追悼のことばとは、どういったことをするのでしょうか?
Q7:戦没地には行くことが出来るのでしょうか?
Q8:海外旅行は初めてなのですが、言葉とか大丈夫でしょうか?
Q9:申し込み費用意外に、食事や移動費など現地で掛かるのですか?
Q10:ホテルや食事は、大丈夫でしょうか?
Q11:体力的にきつくないでしょうか?

Q1:参加資格はあるのでしょうか?

千葉県、栃木県護国神社の慰霊巡拝は御英霊のいさおしを偲び、そのみたまを心からお慰めするために行なわれます。ですので、戦没者の遺児やその配偶者、お孫さんはもとより、ご兄弟やその親族、さらには御遺族以外にも、慰霊の気持ちをお持ちになる方全てがお申し込みいただけます。もちろん、千葉・栃木県民以外の方々もご参加いただけます。

Q2:現地では何をするのですか?

慰霊巡拝の目的は慰霊祭にあります。地域によって違いはありますが、各巡拝地域に着いたらまず、日本政府建立の慰霊碑などその地域の中心となる慰霊施設において、その地域で戦没された方々全てをお慰め申し上げる「合同慰霊祭」を行います。それから、各戦跡をめぐりながら特に参加された御遺族ゆかりの地(その御遺族の肉親や縁ある方が亡くなられた場所)において、慰霊祭を斎行いたします。
そうして全ての慰霊巡拝が終わり、一段落ついてからその地域の観光やお土産を買うためのショッピングを行います。


東部ニューギニア、マルジップ村での慰霊祭


零戦の残骸を見学する御遺族方
(パラオ諸島、ペリリュー島)


巡拝先の小学校に対する文具の寄付
(フィリピン、レイテ島)

より具体的にお知りになりたい方は、過去の慰霊巡拝記録のページをご覧ください。

Q3:慰霊祭とは、どのようなことをするのですか?

我々の慰霊巡拝においては、神社神道の祭式に則った慰霊祭を厳粛に行います。慰霊祭に用いる祭壇・三方・お榊等の神具一式と、神職の装束一式全てを日本から持っていきます。いささか荷物が大きくなってしまい随行神職が大変ですが、戦火にたおれた方々に出来るだけのことをさせて頂くため、海外とはいえ一切省略はしません。
祭典の次第については、下の表の通りです。


祭壇、三方、榊など神具一切を日本から持って行きます(東部ニューギニア ウエワク平和公園)

海外慰霊祭 式次第
1 黙祷
2 国歌斉唱
3 修祓(おはらい)
4 降神の儀(御英霊を祭壇にお招きします)
5 献饌(お供えを捧げます)
6 祭詞奏上(神職が祭詞を申し上げます)
7 慰霊のことば
(御英霊に対して慰めの言葉を申し上げていただきます)
8 玉串奉奠(玉串を捧げてお参り頂きます)
9 撤饌
10 昇神の儀(御英霊にお昇り頂きます)

Q4:慰霊祭の場所では、お線香を上げたり、お経を読んだりできますか?

慰霊祭は神社神道式でおこなわれますが、式が終了した後は各家庭や参加者のご宗旨の方法でお参りして下さって結構です。お線香を上げるも良し。お経さんを読むも良し。新宗教の唱え言をされた御遺族もいらっしゃいました。是非皆様のお気持ちを、もっとも表しやすい方法で捧げお参りください。


お線香をあげ、慰霊碑にお参りする御遺族方
(レイテ島、オルモック市郊外)

Q5:慰霊祭にはどういったものを持って行けば良いでしょうか?

慰霊祭は御遺族や参加者と御英霊が出会い、交流をする場です。ですので、皆様ごゆかりの御英霊が生前、お好きであった食べ物や飲み物、お菓子や郷土のお酒など、御英霊に召し上がっていただきたいもの。またご覧になっていただきたいものをお心次第でご用意下さい。中には本来だったら御英霊が継いだ筈の家の田んぼで収穫された稲や、御英霊が気に入っていた庭の草花などをお供えになった例もありますし、御英霊のお写真や現在の家族の様子をパネルにしたものをお持ちになられる方も多くいらっしゃいます。
また氏神さまの神主さんや、檀那寺のご住職に、神標や卒塔婆を書いてもらい戦没地に供えることもできます。


酒、タバコ、お茶、そして家族の写真・・・。心尽くしの品々が供えられます(ペリリュー島)

Q6:追悼のことばとは、どういったことをするのでしょうか?

各慰霊祭においては神職さんの祝詞奏上後に、その地にゆかりある御遺族に、「追悼のことば」を述べていただきます。巻紙に書いて読み上げる方もいらっしゃいますし、ゆっくり、とつとつと語りかける方もいらっしゃいます。御英霊と、ゆっくりとお話くださいましたらと存じます。


この地で戦没された兄に向かい、慰霊の言葉を読む御兄弟
(東部ニューギニア、スマタイン)

Q7:戦没地には行くことが出来るのでしょうか?

当慰霊巡拝では、お申し込みに当たってみなさま所縁の御英霊の所属部隊、戦没年月日、戦没地など、戦死公報に記載されていた事項を伺ったうえで、神社及び旅行をコーディネートする会社において、できるだけ詳しい情報を集めその場所に行けるかどうかを判断します。
基本的に自動車で廻れる場所については、その地点に赴き慰霊祭を行います。しかし、参加者の多くが高齢者であることもあり、例えばニューギニアのサラワケット、フィニスティールなどの道なき山岳地帯や、何時間も歩いて行かなければならないような場所などの高齢者が旅行するには余りにリスクが大きい場所。またはインドネシア、パプアニューギニア国境地帯やビルマ北部のように、現地政府が立ち入りを制限している地域には行くことが出来ない場合があります。そうした場合その戦没地に、出来るだけ近づいた場所にて慰霊祭を斎行させていただきます。


日本軍の自活地、モダンガイ村を訪ねる御遺族
(東部ニューギニア)

多くの将兵が戦没したマルジップ村、村人によって慰霊堂が建てられています
(東部ニューギニア)


スタンレー山脈、イスラバにおける慰霊祭。
山岳地帯の巡拝は、特別な準備と期間、そしてなによりも体力を必要とします
(東部ニューギニア)

Q8:海外旅行は初めてなのですが、言葉とか大丈夫でしょうか?

本慰霊巡拝では、神職と添乗員が皆様をお世話いたします。言葉の問題からお買い物の問題に至るまで、旅に関する事は添乗員が皆様のお世話を致します。また我々の旅におきましては、随行神職はいずれも海外慰霊の経験と、その戦地に関する勉強を積んだ者が参りますので、皆様の巡拝を強力にサポートいたします。


数多くの慰霊巡拝を手がけたWBC社の添乗員が、皆様のサポートをしてくれます。

Q9:申し込み費用意外に、食事や移動費など現地で支払うことになるのですか??

本慰霊巡拝の費用は、基本的に全ての費用(航空運賃、宿泊代、現地での移動【車、船など】、朝昼晩の三食)が含まれています。但し、食事の際のドリンクやお酒などの追加注文の場合、各自で実費をお支払いいただきます。


ペリリュー、アンガウル島へ行くスピードボート。
もちろん、費用に含まれております(パラオ諸島)

巡拝を終え、感激の中で乾杯する御遺族方
(パラオ諸島)

Q10:ホテルや食事は、大丈夫でしょうか?

これは各巡拝地域によって非常に違いがありますが、基本的にどの地域も都市のホテルは殆ど問題なく、快適に泊まることができます。但しパラオ諸島の中でもペリリュー島や、東部ニューギニアの地方都市ウエワク、またフィリピンはレイテ島のオルモックなどになると、基本的な設備はあるものの、やはりお湯が出にくいなど多少のことは我慢頂かなければなりません。ですが、とりたてて問題になるようなことはありません。食事もインドネシアの一部の料理(辛い)を抜かせば、若者にも高齢者にも美味しいものを食べられます。


果物に魚介類が特に美味しいパラオの食事

東部ニューギニアのホテルでの夕食


平成17年の慰霊巡拝で泊まったパラオ本島のアイライ・ビューホテル

Q11:体力的にきつくないでしょうか?

慰霊巡拝においては、出来るだけ多くの御遺族ゆかりの地を巡る必要があることから、かなり盛りだくさんな日程となるのが普通です。特にニューギニアなどでは、早朝から真っ暗になるまで巡拝し続けることもしばしばです。が、本当に不思議なことに、御遺族方をはじめ参加者の皆様は、かえって元気になっていきます(本当!!)。皆様によると、「兵隊さんが力を与えてくれる」からといいます。
もちろん体力には個人差がありますが、たくさん食べ、気を張って活動することがかえって疲れや病気を跳ね返していくのかもしれません。とはいえ、出発前の体調管理を充分にした上で御参加下さい。


日本軍の学校の元生徒との交流
(東部ニューギニア、カウプ村)

現地の子供達の笑顔が皆様に元気をくれることでしょう(フィリピン、レイテ島)