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栃木県護国神社

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栃木県護国神社の戦没者慰霊巡拝

平成20年度 東部ニューギニア慰霊巡拝

随行神職:栃木県護国神社資料館 中山郁
日程:平成20年9月27日〜10月4日(8日間)
巡拝地:ウエワク、アファ(坂東川)、リニホク、モロネ、マダン、アレキシス、アメレー、ポートモレスビー


 本年度の東部ニューギニア慰霊巡拝は御遺族や崇敬者あわせて11名が参加を申し込まれ、神職と添乗員あわせて13名で巡拝して参りました。参加者のうち、最高齢者はさくら市からお参りの70歳のご夫婦、最小年齢は高校2年生の稲貴洋君は、当神社宮司の息子さん。また、3回目の参加のご夫婦や東京、京都、福岡からご参加の方など実に多士済々。メンバーの半数が巡拝参加経験を持つことから、祭典の準備のお手伝いなども実に手馴れたもので、大いにお助け頂きました。

 慰霊祭はウエワク、アファ、リニホク、モロネで行ないましたが、このうちアイタぺ作戦最大の激戦地である坂東河畔のアファ村や、モロネ村から1時間近くジャングルを歩かねば訪ねられない患者収容所の跡など、通常の慰霊巡拝ではなかなか行けない場所まで進んでお参りすることが出来たのは、「御英霊の戦没された場所か、そこに一歩でも近い場所まで進んでお参りする」当神社の慰霊巡拝の面目躍如といったところでした。御英霊の見守られるなかで、テレビ番組の「世界ウルルン紀行」よりも深い感動を味わえた慰霊の旅でした。

 なお、鹿沼市から参加されたご夫婦によって、ウエワク南方のモダンガイ地区、トゥモロー小学校に柱時計が寄付されました。ボンボン時計の音は、児童たちの勉強を助けるとともに、その地で戦没された御英霊の皆様を慰めてくれることでしょう。

1 洋展(天)台から望むウエワク市街


眼下の林が陸軍の中飛行場跡。中央に見える半島が海軍第9艦隊司令部の置かれていたウエワク半島。左奥の島はムッシュ島(平たく見える影)とカイリル島(高い山のある島)。

2 ウエワクの日本政府建立慰霊碑前にて


日本から祭壇・祭具・装束一式を持参し、神式にて慰霊祭を奉仕させて頂きました。

3 モロネ村近くのトゥモロ小学校に時計を寄付する御遺族


鹿沼市の御遺族が、肉親の亡くなった村の子供たちが通う小学校に役立ててもらおうと、柱時計を寄付しました。

4 アファ村における慰霊祭


アイタぺ作戦最大の激戦地、坂東河(ドリニュモール川)畔のアファで20師団の御遺族とともに慰霊祭を行いました。普通の慰霊巡拝団はアファまでなかなか入りませんが、千葉・栃木県護国神社の慰霊巡拝では、こうした奥地に入るのもしばしば。アファ村には3回連続で巡拝に成功しています。

5 4Wのランドクルーザー…ゼルエン岬にて休憩中…


東部ニューギニア巡拝の強い味方が4輪駆動のランドクルーザー。橋のない川でも泥坂でもジャングルでも、どこでも入っていきます。但し、これに揺られて10時間、12時間が当たり前の旅路!さすがにお尻も痛くなります。

6 リニホク川での慰霊祭


レイテ島の決戦に負け、硫黄島が玉砕寸前であった昭和20年初頭、遥か南の東部ニューギニアに取り残された日本軍が、この一帯でオーストラリア軍と戦い、多くの将兵が戦没されました。

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